東寺特別拝観

写真日記

東寺特別拝観へ行ってきました。
結論は「素晴らしかった!!」の一言です。大きな伽藍の中に並ぶ国宝の仏像の数々、特別拝観でしか見学できない五重塔の内部も素晴らしかったです。新たに修復された宝物も展示されており、東寺の歴史を感じられる特別拝観でしたね。特別拝観は年2回、春と秋に開催されます。次回は来年の春ですね。貴重な国宝や重要文化財に接することが出来るチャンスです。

ここで少し東寺のご案内。

東寺(とうじ)は、京都市南区九条町にある真言宗の総本山の寺院。山号は八幡山。本尊は薬師如来。真言宗の根本道場であり、教王護国寺(きょうおうごこくじ)とも呼ばれる(名称については「寺号」の節を参照)。寺紋は雲形紋(東寺雲)。食堂(本尊・十一面観音)は洛陽三十三所観音霊場第23番札所。

東寺は、平安京鎮護のための官寺として建立が始められた後、嵯峨天皇より空海(弘法大師)に下賜され、真言密教の根本道場として栄えた。明治維新まで、東寺の長官である4人の東寺長者は真言宗の最高位であり、中でも長者の筆頭である東寺一長者は律令制における仏教界の首座である法務も兼任する慣例だった。中世以降の東寺は弘法大師に対する信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として庶民の信仰を集めるようになり、21世紀の今日も京都の代表的な名所として存続している。1934年(昭和9年)に国の史跡に指定、1994年(平成6年)12月には「古都京都の文化財」の構成資産として世界遺産に登録された。

東寺は平安時代後期には一時期衰退するが、鎌倉時代からは弘法大師信仰の高まりとともに「お大師様の寺」として、皇族から庶民まで広く信仰を集めるようになる。中でも空海に深く帰依したのは後白河法皇の皇女である宣陽門院であった。宣陽門院は霊夢のお告げに従い、東寺に莫大な荘園を寄進した。また、「生身供」(しょうじんく、空海が今も生きているがごとく、毎朝食事を捧げる儀式)や「御影供」(みえく、毎月21日の空海の命日に供養を行う)などの儀式を創始したのも宣陽門院であった。空海(弘法大師)が今も生きているがごとく朝食を捧げる「生身供」の儀式は、21世紀の今日も毎日早朝6時から東寺の西院御影堂で行われており、善男善女が参列している。また、毎月21日の御影供の日には東寺境内に骨董市が立ち「弘法市」「弘法さん」として親しまれている。

中世以後の東寺は後宇多天皇・後醍醐天皇・足利尊氏など、多くの貴顕や為政者の援助を受けて栄えた。文明18年(1486年)に発生した土一揆のために金堂や講堂、南大門などの主要堂塔のほとんどが焼失したが、延徳3年(1491年)には講堂が再建されている。(wikipediaより)

● 2023年東寺特別拝観のご紹介と感想 ●

さて、ここからは2023年東寺特別拝観のご紹介と感想です。何と言っても普段は見学できない五重塔などを見学できるという事だけでも十分値打ちがあります。

拝観スポットは全部で7カ所拝観出来ます。「講堂」「金堂」「五重塔」「灌頂院」「宝物館」「観智院」「食堂」になります。次は拝観スポットの紹介になります。

講堂(重要文化財)                                 講堂は天長2年弘法大師によって着工され、承和2年に完成しています。何回か修理を重ねていますが、文明18年の一揆で焼失。現在の講堂は延徳3年に再建された建物です。  堂内には大日如来を中心とした五智如来をはじめ五菩薩、五大明王、四天王、梵天、帝釈天の21軀の仏像が安置されています。これは弘法大師の教え、立体曼荼羅の世界を表現しています。講堂で拝観すると立体曼荼羅の世界に圧倒されますよ。素晴らしいです。

金堂(国宝)                                   金堂は東寺一山の金堂で、文明18年に焼失し、今の金堂は豊臣秀頼が発願し、片桐祖元を奉行として再興されたもので、慶長8年に竣工しました。天竺様の構造法を用いた豪放雄大な気風がみなぎる桃山時代の代表的な建物です。                  金堂本尊の薬師如来座像と日光、月光菩薩の両脇侍菩薩立像です。光背上には7軀の化仏を配して七仏薬師をあらわし、台座の周囲には十二神将立像を配しています。これらの像は桃山時代の大仏師・康正の作で、彫刻史上に残る名品です。

五重塔(国宝)                                     東寺の象徴として広く親しまれている五重塔は、天長3年創建着手に始まりますが、落雷などによって焼失することは4回にもおよんでいます。現在の塔は寛永20年徳川家光の寄進によって竣工した総高役55mの現存する日本の古塔中最も高い塔です。    昨日の大荒れの天気で、なかなか移動できず五重塔の中で雨宿りさせて貰えました。普段は入れない五重塔の中で雨宿り出来たのは貴重な体験でした。ゆっくり内部を見学できて大満足でした。

宝物館                                                  東寺には、弘法大師が塔から持ち帰られた御請来品や、西院御影堂に寄進された宝物など様々な絵画・工芸品・古文書などが伝わっています。真言宗立教開宗1200年に向けて、平成22年より史跡・建造物を含む文化財の修理事業に取り組んで来ました。本展では修理が完成した宝物や近年重要文化財に指定された宝物を一挙公開しています。

観智院                                    観智院は東寺に深く帰依していた後宇多法王の発願により、南北朝時代の延文4年に建立された塔頭寺院。弘法大師の教えを伝える密教教学の研究機関として密教の教理に関する多くの経典類を有しています。唐からもたらされた重要文化財「五大虚空蔵菩薩座像」や剣豪として名高い宮本武蔵の手による障壁画など貴重な文化財も多数伝えています。

食堂                                       20世紀を代表する写真家の一人、土門拳は1964年東京オリンピックの喧噪を逃れるように京都を訪れ、東寺の撮影に没頭されていたと言います。密教美術の宝庫に魅せられ仏像や建築など900カット以上も撮影されたそうです。有名な「古寺巡礼」とは別に、1冊の大型写真集「大師のみてら 東寺」にまとめられています。本展ではこの「大師のみてら 東寺」に含まれる代表作50点が展示されています。

今回は天候の問題もあってあまり撮影はしていません。建物の内部は文化財保護法によって撮影禁止になっていますので撮影は出来ません。撮影よりもゆっくり見学することに集中して東寺特別拝観を楽しんできました。仏像や古文書などの貴重な文化財や、土門拳さんの貴重な写真も見ることが出来て大満足な1日でした。            拝観の後は一緒に行った友人達と久しぶりに飲みに行ってこれまた楽しい時を過ごしました。飲みに行くのが目的で特別拝観に行った訳ではありませんよ。もちろん。

来年の春の特別拝観もまた行きたいと思います。東寺の立体曼荼羅の世界にまた浸りたいと今から思っています。その時は御朱印も頂くようにしましょう。

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