にほんブログ村
5月は祭の季節です。
5月は祭の季節ですね。
田植えの季節なので五穀豊穣を祈願する為にこの時期あちこちでお祭りが開催されています。
私の住んでいる町もゴールデンウィークにお祭りがあり、普段は静かな町もこの時期は賑わっています。
昨日、古書市でみやこめっせを訪れた時に近くの「満足稲荷神社」も祭礼が行われている様子。
境内も華やかに飾られていて祭の雰囲気を盛り上げていますね。
満足稲荷神社の創建の歴史と由来
満足稲荷神社は、文禄年間（1592年～1596年）に豊臣秀吉公によって創建されました 。当初は伏見城の守護神として、伏見稲荷大社の祭神が勧請され祀られました 。
社名の「満足」は、豊臣秀吉公が度重なる戦勝祈願において稲荷大神の加護に大いに満足したことに由来すると伝えられています 。特に文禄の役（1592年）における戦勝祈願の霊験が著しかったことが、社名に反映されたとされています 。天下統一を果たしたことへの満足感も、命名の理由の一つとして考えられています 。
その後、元禄6年（1693年）に徳川綱吉公によって現在の地に移され、法皇寺の鎮守社となりました 。明治時代に入り、法皇寺が南禅寺に吸収された後も、満足稲荷神社は独立した神社として存続し、現在に至ります 。かつては村社という社格を有していました 。
豊臣秀吉公と徳川綱吉公という、異なる時代を代表する二人の有力者によってその歴史が形作られてきた事実は、満足稲荷神社が単なる一地方の神社ではなく、日本の歴史の変遷の中で一定の重要性を持っていたことを示唆しています。秀吉公による創建は、その権力基盤の確立と戦勝祈願という政治的な意図と結びついており、一方、綱吉公による遷座は、江戸幕府の宗教政策や京都における寺社勢力の再編といった背景の中で行われたと考えられます。このように、満足稲荷神社の歴史は、時の権力者の意向や社会情勢と深く関わりながら展開してきたと言えるでしょう。また、「満足」という社名が、秀吉公の個人的な信仰心と天下統一という大願成就への満足感に由来するという伝承は、この神社が単なる稲荷信仰の場所以上のものであることを示唆しています。個人の強い思いが社名に反映されているという点は、参拝者にとっても特別な意味を持ち、自身の願いや満足を重ね合わせる契機となるかもしれません。
満足稲荷神社の所在地は、〒606-8345 京都市左京区東大路仁王門下ル東門前町527-1 です 。
参拝時間は一般的に午前6時から午後8時までで、社務所や授与所もこの時間帯に開いています 。ただし、冬季は開門時間が午前6時30分頃になる場合があります 。一部の情報源では、午前8時から午後5時までとされており、季節によって変動する可能性があることに注意が必要です 。御朱印の受付時間は、通常午前9時から午後6時までとなっています 。
交通アクセスは以下の通りです :
- 地下鉄: 東西線「東山駅」から徒歩約1分。
- 市バス: 「東山仁王門」バス停から徒歩約1分、「東山三条」バス停から徒歩約2分。
- 京阪電車: 「三条駅」から東へ徒歩約500メートル。
駐車場は神社にはありません 。近隣には有料駐車場が存在します 。
満足稲荷神社は、地下鉄やバスなど複数の公共交通機関からのアクセスが容易であり、京都市内の観光においても比較的訪れやすい場所に位置していると言えます。これは、地元住民だけでなく観光客にとっても利便性が高く、幅広い層の人々が参拝に訪れる要因の一つと考えられます。ただし、参拝時間については情報源によって若干の差異が見られるため、訪問の際には公式ウェブサイト等で最新の情報を確認することが推奨されます。
満足稲荷神社に祀られている主な神々
満足稲荷神社の主祭神は、倉稲魂大神（うがのみたまのおおかみ）です 。倉稲魂大神は、稲荷大明神とも呼ばれ、穀物や食物を司る神として広く信仰されています 。ウカ（宇迦）は穀物や食物を意味し、人々の生活の根幹をなす神として、農業や商業の繁栄をもたらすとされています 。
境内には末社として、天照大御神（あまてらすおおみかみ）、大国主大神（おおくにぬしのおおかみ）、猿田彦大神（さるたひこのおおかみ）の三柱が祀られています 。これらは「三社」として境内の奥に鎮座しています 。天照大御神は日本の神々の始祖であり、皇室の祖神としても知られています。大国主大神は縁結びの神や国造りの神として信仰され、猿田彦大神は道開きや交通安全の神として人々に崇敬されています 。
稲荷信仰において重要な役割を果たすのが狐（きつね）であり、満足稲荷神社においても神の使い（神使）として大切にされています 。境内には「狐の通り道」と呼ばれる穴があり、神の使いである狐が出入りすると信じられています 。狐は古来より日本において神聖な動物とされ、特に農業との関連が深く、神秘的な力を持つと考えられてきました 。
境内には多くの狐の石像（狛狐）が奉納されており、それぞれ異なる表情を見せています 。特に古いものでは、元御本殿を守る黒い狐の石像「コン吉」と「ツネ松」が有名で、2019年には修復が行われました 。これらの狐像は、巻物や宝珠などの象徴的な品を咥えていることがあります 。
満足稲荷神社に祀られている神々の構成は、農業や商業の繁栄を祈る稲荷信仰の中心となる倉稲魂大神に加え、国家の安泰、良縁、道開きといった幅広いご利益をもたらす神々が共に祀られていることを示しています。これは、この神社が地域住民の多様な願いに応えるべく、包括的な信仰の対象となっていることを示唆しています。稲荷大神に加え、天照大御神、大国主大神、猿田彦大神という日本神話における重要な神々が祀られていることは、この神社が地域信仰の中心として、より広範な精神的ニーズに応えていることを示唆するものです。また、神の使いである狐が特に重視されている点は、稲荷信仰の大きな特徴であり、満足稲荷神社もその伝統をしっかりと受け継いでいると言えるでしょう。
★AIで満足稲荷神社について調べてみました。
次は、藤森神社へ移動です！
藤森神社ヘは京阪電車で移動します。三条駅まで歩いて行きます。その途中の風景です。
桜で有名な琵琶湖疎水沿いの道です。が、桜は散って緑の若葉が茂っています。この景色も良いですね。
疎水を覗くとマガモと巨大な鯉が泳いでいます。この巨大鯉、先月まで疎水は水が干上がっていたのですが、どこにいたのでしょうかね？ 動物園辺りで保護されていたのかな？ ナマズやライギョならカモにちょっかい出すかななどと考えながら見ていました（笑）
京阪電車で移動。墨染駅で下車、徒歩5分程度で藤森神社に到着です。
普段は静かな参道ですが、露店が並んで祭の雰囲気を盛り上げていますね。私が訪れた時はまだ早かったので、開店準備中でした。
拝殿に神輿が並んでいます。この神輿が5月5日、各氏子の町内を1日かけて巡行します。
5日の巡行楽しみですね。巡行の写真は後日アップします。
★次はAIで藤森神社について調べてみます。
藤森神社の歴史、信仰、文化：京都市伏見区の古社
京都市伏見区に鎮座する藤森神社は、平安遷都以前よりその歴史を刻む古社であり、地域に深く根ざした重要な宗教・文化拠点です。単に古いというだけでなく、武道、勝利、学問、そして馬との深いつながりを持ち、多様な信仰を集めてきました。特に、菖蒲の節句（現在のこどもの日）発祥の地としても知られ、その文化的意義は今日においても色褪せることはありません。長きにわたる歴史の中で、藤森神社は人々の精神的な支えとなり、地域の文化的な風景を豊かに彩ってきたのです。
藤森神社の創始
藤森神社の創建は、社伝によれば西暦203年、神功皇后が新羅遠征からの帰還後、この地に軍旗（纛旗）を立て、武具を納め、神々を祀ったことに始まると伝えられています。約1800年前のこととされており、都が平安京に移されるよりも以前に遡る由緒ある神社であることがわかります。
境内には、神功皇后が最初に祭祀を行ったとされる場所、御旗塚（みはたづか）が今も残されています。この塚は、神社の起源を示す神聖な場所として大切に守られてきました。このように、古代の有力な女性である神功皇后が創建に関わったという伝承は、神社に古来からの神聖さと歴史的な重みを与えています。
武運長久の神としての信仰
藤森神社が武運長久、すなわち戦における勝利や武道の成就を願う人々に崇敬されてきた背景には、歴史と伝説が深く関わっています。神功皇后の三韓征伐の故事や、蝦夷の反乱鎮圧に際して早良親王が戦勝を祈願したという伝説などが、その信仰を育んできました。
延暦13年（794年）には、桓武天皇より「弓兵政所（ゆみへいどころ）」という称号が授けられ、これは神社が朝廷の弓矢に関する軍事的な役割を担っていたことを示唆しています。また、早良親王が戦の前にこの神社で勝利を祈願したという逸話からも、古くから武人たちが戦勝を祈る場であったことが窺えます。このような歴史的な背景から、藤森神社は武士階級をはじめ、武運を願う人々からの厚い信仰を集めてきたのです。
菖蒲の節句（端午の節句）と主な祭事
藤森神社は、現在5月5日のこどもの日として祝われる菖蒲の節句（端午の節句）発祥の地として広く知られています。菖蒲が「尚武（しょうぶ）」に通じ、「勝負」に通じることから、武運長久を祈る神として信仰を集めてきました。この日には、各家庭で武者人形が飾られる風習があり、その人形には藤森の神が宿ると伝えられています。
毎年5月1日から5日にかけて行われる藤森祭（深草祭）は、最も重要な祭事の一つです。祭りの期間中には、神輿の巡行や武者行列など様々な神事が行われますが、特に5日には、境内の馬場において勇壮な駈馬神事（かけうましんじ）が奉納されます。この神事は、古来の戦場における馬術を再現したもので、疾走する馬上での様々な曲芸は、見る者を魅了します。
その他にも、藤森神社では年間を通して様々な祭事や行事が行われています。正月には歳旦祭、2月には節分祭、夏には夏越大祓、秋には秋祭など、季節の節目や神様の縁日に合わせた祭りが執り行われ、地域の人々の生活に深く根ざしています。
藤森神社へのアクセス：所在地、参拝時間、交通手段
藤森神社の所在地は、京都市伏見区深草鳥居崎町609番地です。参拝時間は通常午前9時から午後5時までとなっています。
公共交通機関を利用する場合、JR奈良線の藤森駅または京阪本線の墨染駅で下車し、いずれの駅からも徒歩約5分から7分で到着します。また、京都市バスの藤森神社前停留所からもすぐです。駐車場も完備されています。
藤森神社は、悠久の歴史、多様な信仰、豊かな文化、そして美しい建築物を今に伝える、京都の重要な文化遺産です。武運長久、学問成就、菖蒲の節句との深い関わり、そして独特の馬の文化を通じて、人々の精神的な拠り所として、また地域の文化的な中心として、その役割は今日においても変わることはありません。藤森神社は、日本の歴史と文化を深く理解するための貴重な手がかりを与えてくれる、魅力あふれる古社なのです。
コメント