古書でタイムトラベル

よもやま話

先日下鴨納涼古本祭りで久しぶりに探していた本を発見。私のターゲットは古いオートバイの雑誌です。
今回入手出来た本は、1958年発行の「モーターファン」で、8月号、通算12冊目の様です。なかなかの古書ですね。
久しぶりに探していた古い車の雑誌、本来はオートバイの雑誌を探していたのですが、この当時は車もオートバイも仲良く一緒に紹介されていますね。1冊の雑誌に取り上げるだけの車種が無かったのだろうなと当時の状況が推察されます。
今回はこのモータファンを見ながら当時の様子を思い起こしてみましょう。
まず、表紙の車、これはなにでしょう? レトロ感あふれるトラック。
「マツダ ロンバー」というトラックだそうです。さすがに見たこと無いな。
これからロータリーエンジンで世界をあっと言わせ たマツダも最初はこのようなトラックから車作をスタートさせたのですね。これも歴史の1ページでしょう。
ページを進めて行きましょう。次はどのような車と出会えるでしょうか。


次に姿を見せてくれたのは、「エムロ・デラックス EDー100型 125cc」
これは一体日本車なのか外車なのか、見たことも聞いたことも無いオートバイです。このような未知のオートバイに雑誌の中でも出会えるのは興奮しますよ!!これぞ古いオートバイの雑誌探しの醍醐味です。おそらく国産車と思われるのですがもし現存しているのなら是非一度出会いたいなと思いました。

次は「メグロ」の広告が。メグロはこの後カワサキに吸収合併されてメグロの血はWシリーズに未だに引き継がれていますね。
メグロスタミナ7というバイクの白バイ仕様を一度見たことがあります。前々回の東京オリンピックの頃の白バイと言うことでした。この後HONDACB450に白バイは変わりました。メグロの白バイが有ったとは全く知らなかったです。エンブレムなどの装飾品が綺麗なオートバイの雑誌でしたね。今は車種が変更されると全車回収されるのですが、当時はそれまで乗っていたバイクを貰えたそうです。
良い時代だったのですね。

次に姿を見せてくれたのは、宮田製作所製の「アサヒ号 LAⅡ型125cc」
これまた当然見たことも聞いたことも無い車が出てきてくれました!! こういった私の知らないバイクに出会えるのは、本当にわくわくします。このバイクは自転車のミヤタの前身が作った車でしょうか?
当然ながらこのアサヒ号も見たことは有りません。この当時は本当に色々なメーカーがオートバイを作って頑張っていたのですね。

ページを進めて行きましょう。
次ページはヤマハの登場です。「ヤマハ250」というバイクだそうです。2スト250ccはヤマハの定番にこれからなっていきますね。私の知っているRD250・350など2ストシリーズのご先祖様になりますか。この当時からヤマハもレースには積極的に取り組んでいたようです。この年のロサンゼルス沖、カタリナ島のGPレースでヤマハ250が6位入賞。レースに取り組むことでこれからレーサーのTZシリーズに進化していくのでしょうか。実車を見てみたい物ですが、さすがにもう無いでしょうね。

隣のページは「ポインター」号
新明和興業製作ですね。ここは今の新明和工業の前身でしょうか?
ウィキペディアで調べてみると川西航空機が民需転換のために明和興業に名前変更したそうでその中の明和自動車工業が製作したのでしょう。元々が二式大艇や紫電改などの航空機を製造していたメーカーなのでオートバイを製作するのもそう苦労はなかったのではないでしょうかね。この後明和自動車工業はダイハツ工業になるそうです。ダイハツが新明和工業の分社だったとは知らなかったですね。ちょっとびっくりしました。

次ページは鈴木自動車工業の「コレダ号 250cc」です。
スズキの初期に開発されたオートバイでしょうか。なら、名車γシリーズのご先祖様なのかもしれませんね。
「コレダ号」にしても「ヤマハ250」にしてもこれ以降のスズキやヤマハの中心となるかもしれないななどと今から振り返ってみるのも楽しい物ですね。間違っていたらすいません。
 次ページは自動車の登場です。「スバル360」のモックアップデザインが紹介されています。モックアップデザインは今も同じ感じですね。丁寧に手作りで作られていきますね。しかし、2023年にスバル360のモックアップの記事を読むのも何か変な感じですね。でも楽しいですけど。

つぎはトヨタの登場です。「トヨペット コロナ」です。
この当時はトヨタもさすがに車種は少なかったようで、クラウンの広告が載っている位ですね。当時のコロナのスペックは排気量995cc、4速のマニュアルトランスミッション、最高出力33HP。もちろんパワステも無く、重ステでクラッチもさぞ重かったでしょうね。今のパワステ・オートマに慣れた人なら運転に苦労するでしょう。

さすがのトヨタもこの当時は黎明期。次はどんな車が見つかるか楽しみです。

まだまだこのモータファンの序盤です。読んでみると今ではちょっと驚くような記事が載っています。これから少しずつですが、紹介していきたいと思いますので、良かったらお付き合い下さい。

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